お米と金曜日

残しておきたい感想なんかを書くブログ。妄想多め

スター☆トゥインクルプリキュア 第五話 の感想

人を惑わす月明かり、揺れる心は誰のもの?

何に照らされ何を照らすか、月の女神は道半ば。

四人目加入のスタプリ第五話、行ってみましょう。

・秘密の変身☆ お嬢様はキュアセレーネ!

今回はまどかさんの加入回なんですが、キャラとして課題が多い分ざっと全体の見取り図を描くに留めたかな、という印象です。

課題の説明や解決を見送って今のまどかさんの描写に時間を割いてくれた前半は、彼女を閉じ込める透明な檻のような空気を上手く感じ取れるようになっていたと思います。

才能はある、努力もしている、結果も出ている。でもそれが何処に続いているか分からない。父の言う頂点とは何処にあって、積み重ねたトロフィーは何処に届くのか。彼女はずっと迷っているように見えます。

「香久矢家の人間」として具体的な目標を定めるのはそんなに難しいことでは無いでしょう。父のように政府高官を目指しても良いし、母のようなピアニストでも、弓道を極めるでも、幾らでも道はあると思います。でもまどかさんが迷っているのはそういう事ではなくて、恐らく彼女自身の「心の在処」だと思います。

テストでは満点を取って先生に名指しで褒めてもらえる。学校の行事も大成功させ、皆から称賛される。でもきっとそんな事はどうでもいいのです。(ちょっと言い過ぎ。褒められた事自体は、誇らしいし喜んでもいると思う)

何か思い悩んでいる事に気付いて欲しい。会議中にぼーっとしていたら理由を聞いて欲しい。的を外したら、心を説くのではなく、心の内を尋ねて欲しい。年相応にそんな事を思っている自分を、まどかさんは持ち前の優秀さで覆い隠してしまいます。

放心していても、指摘された次の瞬間にはいつもどおりに会議を進行させる。香久矢家の務めを押し付けられても、そういうものだと納得してしまう。そうしてやっていけるだけの力があって、それが正しいとも思っている。自分は香久矢家の人間。観星中の生徒会長。皆の期待を背負って、皆の規範となる。清く正しく美しく。香久矢まどかは憧れの月―。

 

本当に?

 

その疑問を掘り下げていくのがまどかさんの当面のグランドクエストになるのかな、と思います。

友人にも家族にも期待と尊敬で距離を置かれ、自分の真ん中に踏み込んでくれる人が居ない。今回宇宙人のララフワプルの報告を迷ったのは、元々そうして自分の道を見失いかけていた部分と重ね合わせた描写だったのでしょう。あるいはその重い停滞を破る未知との出会いを、まどかさんはどこかで望んでいたのかもしれませんね。

・少女は月を見上げて何を想う

月に叢雲、月をまどかさんに見立てるとしたら、雲は何か、という部分を日常の中でじっくり見せることで、少々駆け足ながら「何故香久矢まどかはプリキュアになるのか」という理由付けは出来ていたと思います。

 まどかさんの人生は一見順風満帆です。しかし彼女をメインで映す時、画面はやはりどこかに孤独や息苦しさを抱えていて、BGMも神秘的ながら暗いトーンで流れています。夜に窓から空を見上げるシーンでは、輝く満月を雲が覆ってしまいます。

完璧に見えて一番大事なモノが欠けている。まどかさんはその心の空白を埋める「何か」を求めて、新たな世界に一歩踏み出します。その一歩を後押ししたのが主人公と妖精なのは作品として強いところですね。

今回まどかさんの心を決定的に動かしたのは、ひかるとフワの真心でしょう。フワがどんな気持ちでまどかさんに懐いたのかは謎ですが(プリキュアになれる素質の有無を見分けられるのか、単純に好意的に思える相手だったのか)、フワは無邪気にまどかさんに甘えて好意を示し、元気がないように見えたらおにぎりを差し出します。打算でなく、下心でもなく、レッテルの無い「香久矢まどか」という個人を、ただ純粋に慕って心配してくれます。そういうストレートな心のキャッチボールが、立場上彼女の周りでは起こりにくいというのはAパートで語られていました。こうしたピュアなヒロイン性を幼さとして発揮出来るのは、フワのキャラ造形の良いところですね。

真っ直ぐさで言えばひかるも負けていなくて、今回まどかさんに宇宙人の皆を報告しないでと頼むとき、彼女の言い分はあまりにもシンプルです。友達だから、大事な仲間だから、見逃して欲しい。一緒に居たいの。決して、悪い宇宙人じゃないよ。発言になんの保証もないし、そもそも交渉になっていません。でもひかるは真剣で、友達のために必死に頭を下げます。その愚直さもまたまどかさんには縁遠いもので、故に強く胸に響いたのも想像に難くありません。

そうして揺らぐまどかさんに、ひかるは的確にクエスチョンを投げかけます。「父に報告する義務としきりに言っているけど、まどかさん自身はどうしたいの?」と。こういうボールが即座に出てくるあたり、やっぱりひかるは意外と周りをよく見てますね。お話の都合とか言わない。

とっさに投げ返すには重い問なので、パワーを溜めるために今日もノットレイダーの皆さんが出張って来てくれます。今回も幹部はてんぐさん。

フワをまどかさんに預け、プリキュア三人は交戦に入ります。にしても戦闘員は毎回結構な数いますが補充とかどうしてるんですかね…。

まどかさんも初めて遭遇する鉄火場に足が竦んでテンジョウに見つかってしまいます。戦闘員の皆さんに囲まれて、思い出すのはさっき受け取った真心。フワを守ると言い、実際に目の前で戦っているひかる。自分の胸にいるフワの、気遣いと優しさ。それを受けて、「香久矢まどかはどうしたいのか」。

敵には渡したくない、渡せない。フワを守りたい。その想いがスターカラーペンダントを生む。でも今まで培ってきた常識が、香久矢家の呪縛が、それを掴む手を止めてしまいます。分からないと、これが正しい行いなのか、自分はどうすべきなのか。

その逡巡を断ち切るのは、ひかるの問い。「正しさ」じゃない、「べき」じゃない。あなたの心が「したい」と向く先は。

そうしてまどかさんは、私はフワと皆を守る、知った上で放っておけはしないのだと、気高い決意を叫びます。誰に決められたわけでもない、己で己を定義する決断。欠けたアルテミスから、満ちゆくセレーネへ、香久矢まどかという月の大きな一歩。

さぁ高らかに、謡えよキュアセレーネ!

・宇宙の戦士と月の女神

セレーネの変身バンクは流し目だったり吐息だったり、月が持つ妖しさと神々しさがばっちり決まって素晴らしいですね。

無事変身出来たセレーネは、武道の心得があるからか、射手だけでなく近接での見切りもこなせる達人ぶりで中々の強キャラ感でした。天狗風戦法もなんのその。変身や必殺技の月を弓にしてペンで矢を作る演出はスタイリッシュさとケレン味があってかなり好きです。

さて戦闘後のお父さん接近遭遇イベントは、プリキュア変身のときに見せた決意を日常パートに落とし込む大事な部分ですね。局長なのにしっかり現場でお仕事して、部下の手本になろうとするお父さんは多分悪い人じゃないと思います。まぁまどかさんにも親としての愛情があればこそのあの教育なんでしょうけど、現状「こうあるべき」という理想の押し付けになっている部分がどうしても目立ちます。まどかさんもそう思う部分もありながら、父を尊敬し慕っていればこそ家の方針に従っていたんでしょうが、やっぱりその構造はどこか歪です。そのうちきちんと話し合う回が来ると思いますし、香久矢家の今後の動向にも期待ですね。

今回まどかさんが父についた嘘は、まどかさんの成長であり、自立心であり、親子のすれ違いでもある結構難しいアイテムです。取り扱いを間違えると物語内での「思春期の少女の成長と家庭」におけるリアリティが崩れてしまうわけですが、今回ちょっと分かりづらいながらも親子が互いを想い合っている描写はあったので、色々あっても最後は良い所に収まるんじゃないかな、という予感があるのはいいですね。

まどかさんも第一印象よりは大分純情な感じで(失礼)、あまり嘘とかつくのは得意じゃなさそうですが、他三人がめちゃめちゃ顔に出るタイプなので自然と交渉事とかはまどかさんがやることになりそうですね。にしてもひかるちゃん嘘が下手すぎる…。相手が姫ノ城さんじゃなければ通らないよそれ…。

しっとりまどかさんを見せる合間に三人組が仲良くやってるシーンもありましたね。一緒に登校してたり、放課後はロケットに集合してたり、同じ秘密を持った仲間!って感じが深まってて良いと想います。ララはすっかりひかるに気を許したようで、「ひかるのおにぎり大好きルン!」と素直にデレていました。仲良きことは美しきかな…。前々回あれだけぶつかった甲斐がありましたね。

個人的にララちゃんには「サマーンに敬語は無いルン」についてもう少し詳しく語って欲しいわけですが、惑星サマーンを掘り下げる尺はあるんですかね…?

話は変わりますが、今回ちょっと気になったのはネーミング。スター、ミルキー、ソレイユときて、セレーネ?一人だけ宇宙に関する用語じゃなくて月の女神の名前なのは何故なんでしょうか。

心当たりは二つあって、一つはスタンスの違い。他の三人は友達を守るとか、お仕事とか、笑顔とか、根っこは違えどプリキュアの活動自体がプリキュアを続ける目的です。でもセレーネことまどかさんはプリキュアでの活動を通して「宇宙人関連での父の負担を減らす」という別途明確な目的があります。今のところ矛盾はありませんが、ひかるが地球の宇宙人と融和路線をとったり、ララが星の仲間を呼ぶようなときはまどかさんの目的と食い違ってしまうわけで、そのあたりの距離感を表したものなのかもしれません。

もう一つは心当たりというか既視感ですね。シリーズの先輩であるスイートプリキュアを観ていたときに似たようなことがありました。その時も丁度四人目加入のあたりで、スイートのプリキュアは音楽関連の用語で名前が付いていたんですが、メロディ、リズム、ビートときて四人目がミューズだったんです。何故?と思いましたが、スイプリはその時敵の大将がメフィストプリキュア方の大将がアフロディテという名前だったので割とすぐピンと来ました。あぁその辺りに縁のある出自だから音楽の女神の名前なんだなと。(実際どうだったかは今更ですがネタバレを気にして伏せます。気になる方はスイプリ面白いので是非観てみて下さい)

では今回セレーネが女神の名を使った理由なんですが、スタプリには他に神様の名前を持ったキャラは居ませんよね。強いて言えばスタープリンセスがそれっぽいですが、彼女たちはあくまで星座のプリンセス。スイプリと同じように出自の由来と考えるとイマイチ当てはまる設定が無いように思えます。では神様の意味を作品モチーフの宇宙に合わせて拡大してみたらどうでしょう。宇宙人も時代や文明レベルによっては神様と言えるかもしれません。そこで注目するのがまどかさんの姓、そう「香久矢」という名字です。かぐやと言えばもちろんかぐや姫。つまりキュアセレーネのネーミングは私が前回推した「香久矢家のご先祖様かぐや姫説」を示唆するものかもしれないということです!すごい適当言ってただけなので補強材料にこじつけられて一番びっくりしたのは私です。

そんな感じでスタプリ五話、楽しませて頂きました。全体的に今後への前振りという色が強かったですが、まどかさん周りの情報をがっつり載せてきちんとエモい話に仕上がっていたと思います。次回は謎の新機器ダークペン登場ということで、スタプリは浄化のお話とかもやるんでしょうか?楽しみに待ちたいと思います。

・おまけ

なんか一条の一族みたいなお嬢様口調のキャラが居ると思ったら声がたいちょーでびっくりしました。これからは姫ノ城ダグラスさんの活躍をこっそり楽しみにしながら視聴を続けたいと思います。

スター☆トゥインクルプリキュア 第四話 の感想

笑顔の華が曇る時、太陽の少女の決意が煌めく。

泣き顔運ぶ侵略者、友が涙の影を落とせば、私が照らそうあなたの道を。

さぁ日が灯る、昇れキュアソレイユ!

スタプリ四話、行ってみましょう。

・チャオ!きらめく笑顔☆キュアソレイユ誕生!

さてやってきました天宮えれな先輩加入回。

身体能力は抜群で、人望も厚く、性格も良い。えれな先輩の心身合わせたイケメンっぷりをこれでもかと見せつける回でございました。

先週見せたひかるとララのケンカを仲裁したような優しさ、そしてそれを活かす行動力と的確な視野はそのままに、普段の生活を通してより彼女の光を強調する造りになっていたように思えます。

第一印象で人格が強く見えるキャラは、その陰りを追うことでキャラクターとしてのリアリティや立体感を補強する方向に向かいがちですが、えれな先輩は最初に映した彼女の美点をより鮮明に彫り込んで行くことで完成度を高めていました。

彼女自身の皆に笑顔を望む心、友人や弟妹、あるいは家の手伝いで接してきた花々と真摯に向き合って得た経験が天宮えれなを人として強くしてきたのでしょう。彼女の弾む善性がしっかり描かれていた結果、その輝きにも納得がいきます。

ところで天宮宅の花屋さん「SONRISA」はスペイン語。「ソレイユ」はフランス語。口癖の「チャオ」はイタリア語。これは一体…?

お父さんの国の言葉、と言っていたのでお父さんはスペイン人なんでしょう。似顔絵でも子どもたちの褐色な肌はお父さん譲りだと分かります。ではお母さんがフランスかイタリアの人…?でもそれだと観星町で店を開く経緯が謎になってしまうので多分お母さんは観星町の人。では何故と考えて、プリキュアのスタッフが語呂だけでわざわざ言語を分けるとも思えないので、おそらくこれも作品テーマに絡んだ名前付けかなと。

六人兄弟の大家族、学校でも人気者でたくさんの人とコミュニケーションを取るえれな先輩を「色んな他者と作るコミュニティ」みたいな話の真ん中に据えるよ!という公式からのメッセージなのかもしれませんね。一対一で対話を続けていくひかる&ララとはまた別の角度で「他者の受容」を描いていくのだとしたら、作品に幅が出てより面白くなると思います。

 ・「観星中の月」

ひかララ喧嘩回のえれな先輩のように、今回さらっと顔見世だけした香久矢まどかさん。来週早速キュアセレーネへと変身するようですが、正直まだ彼女のポジションは謎が多いですね。

とりあえず分かっているのは生徒会長であること、お嬢様らしいこと、弓道部っぽいことくらいでしょうか?青で弓だとどうしてもキュアビューティを連想してしまいますが、あちらよりはお堅いというか腹黒というかそんなイメージ。ここからどんな肉付けがキャラに施されていくのか楽しみです。

今回ララとフワに反応しているシーンがありましたが、思わせぶりムーヴなのかそうでないのか。地球にも本当は宇宙人対策本部みたいな所があってお父さんがパイプを持っているとか、あるいは個人的に第二・三種接近遭遇の経験があるとか、色々可能性としては考えられますね。名前のとおり実は月から来ました、ってことは多分無いと思うんですけど…いやあるいは…?(謎の信頼)

公式に出身が観星町となっているので私としては「ご先祖さまかぐや姫説」を推しておきます。おとぎ話では月に帰ったかぐや姫ですが、実際は地球に残って人類と子を成した、その末裔が香久矢一族。帝や貴族に嫁いだならお金持ち設定にも納得ですし、なによりロマンがありますよね!(今日の妄言)

私の妄想はさておき、現状彼女には他のメインキャラに対して壁があるように思えます。まだ仲が良くないからといった話ではなく、キャラ造形として掘り下げるべき空白の部分が、他者を遠ざけるような色合いを帯びているように見えるのです。

今ざっと確認、推察出来る範囲でもまどかさんには三つほどクエストがあって、一つは人間関係。今回画面に映っていた彼女は、取り巻く人の多さはえれな先輩にも負けていないけど、なんだか寂しそうというか、「一人じゃない故に強調される孤独」みたいな印象を受けました。体育の時も、渡り廊下でひかる達と出会った時も、笑顔ではあったけれどあまり楽しそうではないような画に、私は見えました(予防線)!空虚な笑顔に中身を入れる話をするならマッシュアップ相手はえれな先輩になりそうですね。

もう一つにはさっきも触れた宇宙的要素への対応。ここはまだどう転がるか未知数ですね。軽く流す可能性もありますし、次以降に期待です。あと一つはおそらく自身のお嬢様属性に対するスタンス。これは最初の人間関係とも絡みますが、自分が社会的に高い地位の家に生まれたことについてどんな心境でいるのか、ということですね。

勉学にも習い事にも才能を発揮し、ピアノと弓道は全国クラス。日々努力も怠らず学校では立派に生徒会長も務める。そうして世間や家の期待(あるいはそのようなもの)と自分との溝を結果で埋めるなかで、一体香久矢まどかは何を思うのか。来週の予告カットからもしかしたらその辺りも掘って行くのかな、と思いました。これもナチュラルな人格の強さ等で取り上げずに進めるかもしれませんが、ある意味「別世界」の住人である香久矢家の令嬢のまどかさんが、「異星人」という実際に全ての環境が異なる存在とコンタクトすることで、自分の世界の壁を少しずつ下げられるようになる話が来たら面白いな、と思ったので、個人的に期待しています。

・ひかるとララ、雨降って地固まる

さて先輩二人に尺を割いたので今回は色々と大人しめなひかララの二人。

前回あれだけガチガチにぶつかったので、流石に喧嘩はお休みして仲良くやっておりました。良かった…。

すっかり呼び捨てが板についてたり、自然に差し入れのおにぎりを持ってきていたり、のっけから距離が縮まった感じを見せてくれました。ララが難しい顔で修理していますが、ロケットが直ったら他の星に行く話とかも来るんでしょうか?あくまで地球を足場にプリキュア活動をやっていくのか、宇宙に飛び出してしまうのか。多分地球メインでやっていくんでしょうけど、「メンバーの大半が地球出身」以外の理由をつけるのか否か、気になるところです。

そう言えばいつか書き散らした惑星サマーンの教育形態に関しては「AI個別学習塾」が正解みたいですね。なるほどなぁ…。そりゃ情緒対応は年相応ですよね…。集団行動を学ぶ場が少ない分他者とのコミュニケーション能力は地球水準より低いまであるわけですがその辺はどうなんでしょうかサマーン政府。

今回えれな先輩を追う中で前より色んな表情をみせるようになったララ。環境に慣れてきたのか、ひかるのキラやばが感染してきたのかは分かりませんが、好ましい変化には違いありません。今後もあの便利触手と一緒に様々な顔をみせて欲しいですね。

ひかるは意外と真面目に授業を受けて(いるように見え)たり、相変わらずかなりのアクティブっ子だったり、ちゃんとお礼が言えたり、細かく良い画を貰っていました。人混みが出来てるからえれな先輩だ!!って突っ込んで行って、まどか先輩だった!!!ってやってるところは凄くひかるちゃんだなぁって感じで好きです。素早く前進する方法を考えるのは得意だけど、検算はしないんだね…。

主役に隠れがちですが毎度きちんと己の仕事に体張ってるのは宇宙妖精のプルンス君。フワが可愛いぬいぐるみとして連れ去られれば監視を買って出る。フワが敵の戦闘員に狙われれば軟体を活かして威嚇し追い払う。いぶし銀ながら仲間のために全力を尽くせる出来る男(?)です。変形の自在度も高くて、プルンスレパートリーはとどまるところを知りませんね。面白くて良いやつなので、いつか掘り下げ回が欲しいです。

・いつもこころに太陽を

今回敵のターンはかっぱさんが来るかな?と思っていたら、なにやら一つ目の技術顧問みたいな新キャラが出てきました。一つ目だから「アイワーン」、なるほど。

あのドラゴンレーダーみたいなやつはプリンセススターカラーペン(長い)を探知出来るようですが、プリキュア側のレーダーと仕組みは同じなんですかね?星の波動みたいなものを発しているんでしょうかあのプリンセススターカラーペンは。

そして戦闘シーン担当はてんぐさん。今回は煙幕戦法。有効だったことからプリキュア達は普通に有視界戦闘をしてるんでしょうが、煙幕の中でもしっかり連携をとれていた戦闘員たちはもしかして頭のアンテナ飾りじゃないんでしょうか。ああいうスーツなのか生き物なのか、謎だ…。

敵方がしっかりフワを追い込んで場を暖めてくれたので、満を持して戦場にえれな先輩登場。前回や今回エールを貰う立場だったひかるが先輩の最後の一歩を後押しする展開は、今後仲間としてやっていく中でお互いにポジティブな関係が作れるだろうというスケッチになっていて良かったですね。

えれな先輩にとって「笑顔」とは父の掲げる理想であり、自分の信念であり、幸福の具現でもあるのでしょう。だから進んで笑顔を奪うような輩は許せない。

弟妹に笑顔をくれたフワ、その笑顔を今度は私が守りたい。そうして少女が勇気を叫べば、この星に三度奇跡が起こる。笑顔を照らす光、キュアソレイユ誕生だ!

スターが拳、ミルキーが触手なので、ソレイユは蹴り技主体なんですね。スラッとしたスタイルと炎のエフェクトが合わさり非常にかっこいい。ダンスは詳しくないのですが、父上がスペイン出身だからか変身衣装がフラメンコ風な気がしますね。これがまた足技と相まって一層映えるように思います。

必殺技は炎球をシュートして爆発させる感じで、ファイアトルネードみたいちょっと今作技の威力高くない…?ってなりましたが、まぁパンチでクレーター作る先輩とかもいるし大丈夫ですかね?

戦闘後のプルンスの「長い話なんだけど」に「長いならまたの機会に!」ってシーンはえれな先輩のキャラにこだわった引きで好きですね。自分が巻き込まれた事態の説明を聞くよりも、待たせている家族の心配をする。皆笑顔になったし、今は取り敢えずそれでオッケー!人の笑顔が自分の笑顔、なんて出来た人なんだ…。先輩としても姉としてもプリキュアとしても頼りになりまくりそうな彼女ですが、地が強い分だけ試練も厳しくなるのが物語のお約束。これからも、笑顔を愛する強く優しいえれな先輩を応援していきましょう。

さてそんな感じで、スタプリ四話も大変面白かったです。

次回はまどかさんのキュアセレーネ変身回。彼女の強さと課題が何処にあって、それを開示するのか、しないままクエストとして抱えて仲間になるのか。個人的に興味深い回であります。来週も楽しみです。

スター☆トゥインクルプリキュア 第三話 の感想

宇宙の果てで出会った二人。フワと互いの力を借りて伝説の救世主へと変身し、プリキュアとして共に宇宙の平和を守ることになった。

でも実際、君ら正反対だけどどうなのよ。

出会いの衝撃と勢いで流してたけど、異文化交流上手く出来てる?

そんなスタプリ第三話、始まります。

プリキュア解散!?スタープリンセスの力を探せ☆

今回は恒例の解散回。にしても早い。

ひかるとララは性格が真逆なのもありますが、意外と波長が合わないみたいですね。

一話では互いに異星人で初対面というフィルターが掛かっていたため、相手の中身よりその属性に目がいっていたように思えます。二話でもララちゃんの方はまだひかるちゃんの「プリキュア」というタグに対する思いが強くて「星奈ひかる」という個人のディティールまで見る余裕がなかった。

プリキュアになって状況にも慣れてきて、お互いをフラットに見ることが出来るようになったのがこの三話目というわけでしょう。そしたら今までもなんとなく気づいてはいた反りの合わない部分が一気に視界に入ってきたと。

それにしたって二人とももう少し話を聞こうよ…。えれな先輩が居なかったらどうなっていたことか。

ララちゃんは何事もきっちりやりたい。事前にデータを取って、指針を決めて、実際の調査はそれから。大人の責任も、宇宙調査員の誇りもある。軽率な行動は出来ないしたくない。

ひかるちゃんはとにかく進みたい。目的があるなら止まってなんかいられない。情報が足りないなら足で集めて人に聞く。過去より経験、確かないつかを待つより不確かでも今日に全力を尽くしたい。

それはまぁ衝突もしますよね。仕方がないでしょう。だから二人はガンガンガンガンぶつかって、相手の一挙手一投足に「NO」を突きつけて、なによもうやってらんないプリキュア解散だいっきらい…。

……いやぁやっぱりぶつかりすぎかな…。大人なララちゃんの大人げは何処に…。情操教育は終わってるんじゃないのかサマーン政府。

・他者を受容するということ

結構ガチで喧嘩を始めてしまったひかるとララ。何故こんなにがっつり仲違いさせかけたのかと言えば、まぁこれは作品のテーマである未知・多様性・イマジネーションのカウンターとしてしっかり掘り下げたい部分だったからでしょう。

自分とはスタンスの異なる他者に対して、いかにして接近するべきか。

多分今後も形を変えて問われる・問う価値のある問題だと思います。

今回はえれなさんの助言とフワの涙で矛を収めた二人。まだ完全に分かりあったわけでは当然無いけど、お互いの話をきちんと聞こうという気構えが出来たのは大きい。まだまだ尺のある物語だし、この一話でまるきり解決するより互いを理解する足場造りに留めたのは強く正しい舵取りでしょう。

ひかるちゃんは言葉足らずで、ララちゃんは一言多い。答えだけぶん投げてくるひかるちゃんのスタイルはララちゃんには考えなしに見えるし、堅実に順序立てていきたいララちゃんのスタイルはひかるちゃんにはじれったい。でもその相手に感じるモヤモヤを、一歩立ち止まって考えよう。分からなかったら話し合おう。そういう心を持てたなら、きっといつか分かり合える。そんなとても大事で、当たり前で、でも難しい成長に主役二人がぶつかるストーリーだったと思います。

この先新しい仲間や、他の異星人、あるいは敵と触れ合う機会があったとき、今回の経験が大きな財産となってくれるでしょう。

他者を理解するにはまず自分と相手は違うのだという認識が必要になります。どこが違って、どんな考え方をするのか知らなければいけません。そのためには「NO」と言わずに相手の話を聞きましょう?と赤いコスモス(多分。違ったらすいません)で教えてくれたのが天宮えれな先輩。私より人間出来てそうですけどあれで中学生というのだから恐ろしい。

喧嘩を続ける二人の間にそっと『調和』の花を差し出して、兄弟の話を挟んで相手の心に接近し、的確なアドバイスを残して去る。ムーブが完璧すぎる…。これは太陽でプリキュアですね…。(まだです)

先輩の出番はあのワンシーンだけでしたが、とんでもない強キャラ感を残していきました。やっぱりめちゃめちゃ良い個別回持って来そう…。

・名前で呼んで

やっとお互いの思うところを話し合い、わだかまりの解けたひかるとララ。そこに「ホントに解消した?ちゃんとお互いのことを見てる?」と試練を持ってきた新しい敵幹部のてんぐさん。かっぱさんよりスペース感は無いけど彼女も水陸宇宙両生なんでしょうか…。

しっかり戦闘員を統率する珍しいタイプの幹部で、今後の戦闘パターンも楽しみです。

初の二人変身、変身歌はもちろんデュオ!(プリキュア四人のうち一人くらい下ハモが居たりしたら面白そう)

層の厚さを盾に遠距離攻撃をキメる天狗の団扇陣形に苦しめられるも、スターとミルキーの連携プレイで無事勝利。

このとき最初の歩み寄りがミルキーで、相手に一歩踏み込むのがスターなのは二人の関係と前回今回のお話の積み重ねがあって良かったです。ララちゃんは飛び込んで来た相手を受け止めることは(余裕のある時なら)出来るんだけど、自分から飛び込むのはまだ難しいんですね。

敵を撃退して、しっかりとした仲直りタイム。呼び捨てにしてもらうララちゃんの「その方が効率的ルン」は、照れ隠しでありながら親愛の証。その遠回しはちゃんとひかるちゃんに伝わる。二人の関係変化がよく分かるまとめシーンでしたね。

スタープリンセスはたまに助言とパワーを貸してくれる感じで行くんでしょうか?最初がおうし座なのでやはりうお座がラストになる順番なのかな…。各プリンセスの役割や性格なんかも宇宙の危機度合いと平行してたまに触って欲しいネタですね。

まとめるとスタプリ三話、プリキュア二人の不和を通して作品の背骨を作っていく回だったでしょうか。面白かったです。

次は遂にソレイユ加入ということで非常に楽しみですね。一週間が長いよ…。

スター☆トゥインクルプリキュア 第二話 の感想

あなたはあなた。過去もデータも関係無い。

ポジティブの一等星に背中を押され、自らも奇跡の星を掴めるか―。

運命の天の川を超え、目覚めよキュアミルキー!!

そんなスタプリ第二話の感想です。

・宇宙からのオトモダチ☆ キュアミルキー誕生!

いやー二話も良かったですね~。どんどんスタプリを好きになってきました。キャラが非常に「生きてる」シーンが多くて応援したくなってしまいますね。

さて今週はララちゃんのキュアミルキー変身回。先週伝説の戦士へと相成ったひかるちゃんに対して負い目なのか嫉妬なのか、とにかく羨ましがっていた様子の羽衣ララ氏。彼女がプリキュアになるまでの過程を追いつつ、「なぜ星奈ひかるは主人公でキュアスターなのか」を見せる回だったように思えます。

・シリーズ初の宇宙人プリキュア

変身回なので当然メインカメラはララちゃんを映していくわけですが、中々にあざとい立ち回りが多かったですね…。

まずあの便利な触手!ロケットは動かすし、物は持てるし電気も出せる。感情も表れるみたいで今後も色んな表情(?)をみせてくれそうです。触覚とかはあるのかな…?

そう言えばopの指ツンシーンはどうやらサマーン式挨拶だったようで。触手をくっつけて電気信号を送りあって、感情を直に伝えたり体調に異常が無いか確認したり出来るんでしょうか…。すごい触手だ…。

話を戻すと私はこの挨拶やっぱり好きですね。異星式の挨拶をすんなり飲み込むひかるちゃんの順応性と好奇心、身体的差異をポジティブな交流に使うメッセージ性、音声でなく接触で行う挨拶の独特の間合いとそれを行う二人の親密さの度合いなんかが読み取れて、作品のテーマをギュッと濃縮した大変エモいアクションだと思います。仲良くなっていくうちにこのサマーンアイサツがよりエモーショナルな使い方をされるのは明白なので(半分妄言)、これからの変遷を見守りたいです。

触手もそうですが語尾の「ルン」とか、叫び声の「オヨ~~~!!」とかも、何か変だけど可愛げがあるという「親しみやすい宇宙人」感が出ていて良かったです。個人的に変な語尾とか声が好きだという部分もありますが。(大体某アイドル・アニメのせい)

地球換算で生まれて14年弱しか経っていないララちゃん。しかし惑星サマーンでは既に成人とのこと。彼女の責任感なんかはこの「自分は成熟した社会人である」という自負に大きな足場がある気がしますね。とはいえ地球ではまだ中学生の年齢で大人扱いとは…。よほど教育の効率が良いのか、細々とした事務仕事なんかはAIがやってくれるから機械と触手の扱いさえ覚えれば働けるのか、あるいは寿命が短い種族で生きるペースが早いのか、あるいはコーディネーター技術やデスティニープランみたいなものがあってそもそも「教育」に比重を置く必要が薄いのか、あるいは……(妄想に耽る)。

やはり個人的な興味が尽きない子であります。

あと顔が良いね(小声)。

そんなこんなで視聴者というか私の好感ポイントを荒稼ぎしていたララちゃんですが、データキャラの宿命か未知に弱く悩みを抱え込むタイプであった故、前半は曇り顔が多かった印象。

ここでちゃんと「私がプリキュアになれる確率は絶望的だ…。ひかるを分析しても理由はさっぱり分からない…。」と下げておくことで、「これは私の奇跡!」と晴れてキュアミルキーのお披露目になったときの「やったぜ!」が視聴者とララちゃんの間で強くシンクロするわけなのです。やっぱりカタルシスのための溜めの時間は大事。

・ひかるの主人公力、あるいは人格の強さ

今回は悩める宇宙人フレンズのサポートに回っていた我らが主人公ひかるちゃん。後ろに回ることでララちゃんを鏡により彼女の立体感が増していましたね。

相変わらず衝動が先に走って常識定石なんのその、ララちゃんと横に並べて「どっちが宇宙人だ!」と聞かれたら思わずうーんと悩んでしまいそうなほどパワフル(控えめ)なひかるちゃんですが、やはりこの子ただの能天気ではない。

プルンスに匿ってと言われウチにおいでよと即答する懐の深さ、即座に「ララちゃんもね!」と付け加える視野の広さ、祖父にはきちんと社会的常識に則って接するTPOの弁え方、序盤で既にこれだけ描写されてましたね。特に祖父への対応は「怖いくてうるさいし…」みたいなネガティブな感情ではなく、「年上で家族だから、祖父が大事だと言う礼節も尊重しよう」みたいに前向きで自発的な良心に従ってる雰囲気があって好きです。ええ子や…。

地味に「父の書斎でした」とお父さん伏線が張られていましたが、ひかるちゃんのお父さんはどんなポジションで登場するのか。ラスボスかな…。

自分がご飯を食べれば当然プルンスとララも食べるだろうと気がつくわけで、ひかるちゃんは普段の破天荒と裏腹に周囲への視力が高い。とはいえ見えるからと言ってその全てが理解出来るほど知能派でも無いので、おにぎり差し入れシーンは「プリキュア……」って羨望の眼差しを向けてくるララちゃんに気づかないわけです。

それでもララちゃんの方から悩みを打ち明けられれば「そっか!ララちゃんもプリキュアになりたいんだ!」と喜び勇んで相談に乗ります。ララちゃんが「データ上は起こりえない!今までそんな例はない!」と叫んで未来が見えなくなっているのが分かれば、持ち前の視野の広さを活かして「過去は過去、今は今。そしてあなたはあなた」と自分の景色を教えてあげるわけです。ひかるちゃんは眩しいね…。(二回目)

この辺のひかるちゃんの美点はもちろん映像での描写もしっかり積まれているわけですが、個人的にその説得力を支える一端に声があると思います。つまり中の人の演技。星奈ひかるというキャラクター性から見て、これ以上無いっていう声に感じております。成瀬瑛美さんは今回ひかるちゃんを演じられるまで存じ上げなかったのですが、経歴を拝見して正に星奈ひかる!!って感じの人柄で「こりゃぁハマり役になるわけですよ…」と深く納得しました。今回で言うとララちゃんに「データは絶対なの!」と言われた後の「そうかなぁ…?」のセリフとか素晴らしかったです。声も演技も好きなので今後もこっそり応援していきたい所存でございます。

・わたしの成りたいわたし

ひかるちゃんからララちゃんに勇気のバトンが渡ったら、「本当に受け取った?ちゃんと自分のものにした?」と確認しにカッパードさんがやってきました。お仕事お疲れ様です。

中盤に「水浴びして皿の潤いもバッチリ!」ってお茶目キメてたり、台詞選びが無駄に(不必要というより過剰に)かっこよかったりでやっぱり私あのかっぱさん好き。

バトルパートに移ってキュアスターになってもやはりひかるちゃんは強い。単純に戦闘力という意味でも早速技のバリエーションが増えてたり、初の地上戦闘も難なくこなしたり高得点を出していたけれど、今回目立ったのは「私がプリキュアとして皆を守るよ!」という冒頭の約束をしっかり果たすため奮闘する姿勢そのものだった気がします。

戦うことに恐れやためらいが無いわけではない。それは変身前に挟まったワンカットの表情で上手く描かれていました。それでも今私はプリキュアだから。守ると約束したから。即座に覚悟を決めて変身するひかるちゃんは偉かった。ちょっと唐突感のあった歌唱変身も早速二週目で馴れたのかミュージカルみたいなテンションで盛り上がれました。

矢面に立って敵の戦闘員を蹴散らし、かっぱさんの魔の手がフワとララちゃんに迫れば傷だらけになっても駆けつけて、意地でも手は出させない。誰に決められたわけでもなく、ただ自分の思いに正直に―。本当にキュアスタープリキュアで主人公ですね。

ここで意外にも株を上げたのがプルンス。戦闘員が襲い来る中、十本足でしっかりガード。余った足でフワララを逃してのける根性を見せました。やるな貴様!

自分の可能性を信じてと伝えてくれたひかる、土壇場で漢を見せたプルンスのトスからの、「奇跡は二度も起こらんさ!」というカッパードさんの高いブロック。ここで決めなきゃ女が廃る!と遂にララちゃんは確率の向こうに決意の一歩を踏み出します。

「私も守る!私の力でフワを守る!!」強い想いは光となって、彼女に祝福の羽を与える。さあ遠からんものは音にも聞け!キュアミルキーの誕生だ!!

ミルキーの変身歌はややテクノ調で宇宙人ぽかったですね。(小並感)

雷属性の遠隔攻撃とは…。強キャラだ…。とか思っていたら必殺技で極太ジオダイン撃っててちょっと笑いました。格ゲーにいたら絶対強いですよ。

カッパードさんはイケボで「水浴び後に電気は効くぜ…。」とか言いながら帰ってて面白かったです。いちいち行動がおかしくてずるいよあの人(河童)…。

・二人のプリキュア

無事にかっぱさんを撃退し、二人になったプリキュア。ここできちんとララちゃんがひかるちゃんから貰ったものに自覚的なのが良いですね。

「あなたが先にプリキュアになって、わたしを引っ張ってくれたから」そうお礼するララちゃん、笑い合う二人。良かったねぇ…。

とはいえ今回は噛み合ったものの、基本的にノリちぐはぐで正確真逆な二人。さっそく来週は恒例の解散!?回みたいですね。

ホントきれいに対照なキャラの造りをしてますから、まぁ衝突は必然だと思います。もっと喧嘩して、ぶつかり合って、少しずつ互いの形が分かって行くんだろうし、まずは「わたしとあなたは違うんだね」と認め合うあたりから始めるのでしょうか。

ひかるちゃんとララちゃんの造形がぐっと深まった今話を受けて、次回は黄色プリキュアもチラ見せの予感。私は健気な大家族の長女キャラとかそういうストレートに弱いので、彼女の個人回は感想もおぼつかなくなりそうな気配をひしひしと感じております。どんな子かなぁ。スタプリ、これからも楽しみですね。

・おまけ

何故か今週EDの惑星直列のシーンに「星だって真っ直ぐに繋がる時があるんだ!異星人くらいなんてことないさ!」という謎の強力なメッセージを感じた気がしました。

その真中にひかるちゃんドーン!な構図も相まってなんか気圧されてしまいます。ようはあのシーン多分好きなんですね私。

 

スター☆トゥインクルプリキュア 第一話 の感想

そんなわけでスター☆トゥインクルプリキュアの感想を書いていきましょう。

一発目が女児アニメなのか…。

好きなんです許してください…。

さて始まりました新作プリキュア!舞台は宇宙!ポップで可愛いスペース感になんだかハッピー&ノスタルジー。デザインの強さ、キャラクターの魅力、今後の予感とどっしり盛り込んだ一話で大満足でした。

(ところで今作略称はスタプリ(ちょっと1000%な語感)でいいんでしょうか?検索したところ大体スタプリ表記でしたので、当ブログでもそのように統一しようかと)

えー今回はシリーズ通例の妖精との出会いから初変身、初戦闘、戦闘中の跳びすぎジャンプに必殺技バンクで勝利といわゆるテンプレートな作りでしたね。その中でスタプリの独自性もしっかり見えて、安心して楽しめる30分だったように思います。

まず主人公のひかるちゃんが良い。お星様大好き!宇宙大好き!UMAなんかも好き!気分が上がればお目々もキラ星!!がっつり作品イメージを盛り込まれたキャラでありながら、溢れる熱量でそれを作品都合に感じさせないキラやばな仕上がり。ほぼ常にハイテンションで能天気っぽくありながら、家族との温度差・新しい友だちの表情などにちゃんと気づいている描写があって浮きすぎない印象。うーん素晴らしい…。

ずっとキラキラパワフルでひかるちゃんは眩しいね…。宇宙の心は彼女だったんですね。

変身しなくてもひかるちゃんで一本青春天文系アニメが作れそうな勢いのキャラ造形ですが、そこにプリキュアというロケットブースターを持ってきた宇宙妖精フワ。この子もなにやらふわふわ可愛いだけじゃなく、お話のキーになりそうなムーブを決めていましたね。宇宙妖精…Space Fairy…SF…なるほど…。(何も分かってない)

宇宙ゲートは開けるし変身アイテムも出すし、おまけに言語翻訳もしてくれる。今回もまたかなりの有能妖精みたいですね。現状フワの有能さは「妖精として」という部分に集中しているように見えますが、幼い人格(妖精格…?)に設定したのはそのあたり意識してシェイプアップするためかもしれません。

前作ハリーが妖精兼ヒロイン兼裏主人公兼保護者みたいな重い立ち位置で非常に上手くやっていたので、フワは逆にぐっと絞って作品間ギャップを活かす感じで行くんでしょうか?今後の描写に注目したいです。

プルンスは賑やかし要因…と見せかけて急にいい話爆弾を放ってきたりするのがプリキュア。フワやララとの関係、本人の立場含めてどう転がるか分からないキャラですね。とりあえず会話が出来るので妖精方面の情報を出す時は彼が担当になるのでしょう。

(……彼でいいのかな…。まぁよっちんボイスで変身したら美少女ってのはない…ないよね?)

そしてアンドロイドがプリキュアになったと思ったら今度は宇宙人だ!なキュアミルキーことララちゃん。なんか…こう…フレンズとか、組んでませんでした…?

びびっときそうなビビットな顔立ちのサマーン星人である彼女。個人的にOPのひかるちゃんと触覚と指で「ツンッ…!」ってやってるのが超エモなので早く本編でみたいです。あのシーンは二人の絆を感じるだけでなく、テーマの「多様性」を強く感じるアクションなので好きですね…。一応ETオマージュなのかな?

もっと異星人としてはっちゃけた子かと思っていたら、意外と正統派なヒロイン感を出してきてちょっと驚きました。キュアスターへの視線が湿っていたのは、プリキュア願望があったからなんでしょうか?あるいはプリキュアを探す旅の中で「自分がプリキュアに変身できれば…」という思いが募っていったんでしょうか?責任感が強く真面目という事なので、あまり思い詰めず二話目で変身できそうで良かった良かった…。テンプレで行くと惑星サマーンのお姫様、あるいは王族従者の家系あたりになりそうなんですが果たして。

ララちゃんのキャラ造形の話をすると、随分ひかるちゃんと対になる形だな、と思いました。地球人だけどなんだか浮世離れしててグイグイ前に出る衝動型のひかるちゃん。宇宙人だけど地に足の着いた感じで大人しめな(多分)理性型のララちゃん。プリキュア四人の組み合わせとは別に、二人でコンビとして掘り下げる話も来るかな?

満天の星空は創造性のキャンパスで、行動は思考を超越しているひかるちゃんと比べ、ララちゃんは親近感を覚える描写が多かったですね。乗り物には酔うし、初めての場所や人にも戸惑う。なんだ似たような感性を持っているんだな、とひかるちゃんと視聴者を寄せたところで触覚を強調して「宇宙人なんだぞ!」アピールも欠かさない。うーんあざとい…。ララちゃんは一番今後が楽しみなキャラですね。

変身→戦闘シーンは作画力もバッチリの素晴らしい完成度。変身バンクは歌もポーズもひかるちゃんの雰囲気満載で、動いて音が出るアニメーションの強さが出てましたね。可愛い。

宙間戦闘は宇宙のワクワク感、無重力の縦横無尽感がプリキュアのファンタジー力をプッシュしていて、シーンと作品での相乗効果を生んでいたように思えます。映像がシャープだから作品と設定に魂が宿るという、言うは易く行うは難し。

宇宙で戦うんだから、敵は推進力をちゃんと足に積んでるっていう描写が細かくてグッドです。でもなんで戦闘員たちは天空×字拳なんだろう…。好きだけど。ひかるちゃんの星の足場にしても、宇宙をただの舞台ではなく「舞台として選んだからには隅々まで燃料として使い切る!」という誠実さを感じることが出来てとても良かったです。

幹部のかっぱさんは所見ちょっとダサいかな…と思いましたが、いい声とかっこいいムーブでなんだか好きになれそうです。おハゲとスペースグラスとライトセイバー…そして河童とcv.細谷さん。間違いなく過積載、でも良いシーン一つで最初の幹部としてはかなり輝きそうな素材ですね!いえ頭ではなく。

そんな感じで一話として非常に優れた出だしだったと思います。次週も楽しみです!!

ブログ開設のご挨拶

初めまして、ネクイルと申します。

近頃色々と思うところがありましてブログを始めさせて頂きました。

基本的には自分が出会った何らかの作品に対しての感想ブログになると思います。アニメや漫画中心、たまに映画やドラマ、みたいな感じになる予定です。

 ゲームは…どうだろう。書きたくなったら据え置き機のソフトとか、PCのいわゆる18禁なやつとかも触れるかもしれません。

自分がヒトの感想を読むのが好きなので、自身も共感なり発見なりをお届けできるようなブログを作っていきたいと思っております。

この広いネットの海の中、ご縁があればお付き合い頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします。