お米と金曜日

残しておきたい感想なんかを書くブログ。妄想多め

スター☆トゥインクルプリキュア 第一話 の感想

そんなわけでスター☆トゥインクルプリキュアの感想を書いていきましょう。

一発目が女児アニメなのか…。

好きなんです許してください…。

さて始まりました新作プリキュア!舞台は宇宙!ポップで可愛いスペース感になんだかハッピー&ノスタルジー。デザインの強さ、キャラクターの魅力、今後の予感とどっしり盛り込んだ一話で大満足でした。

(ところで今作略称はスタプリ(ちょっと1000%な語感)でいいんでしょうか?検索したところ大体スタプリ表記でしたので、当ブログでもそのように統一しようかと)

えー今回はシリーズ通例の妖精との出会いから初変身、初戦闘、戦闘中の跳びすぎジャンプに必殺技バンクで勝利といわゆるテンプレートな作りでしたね。その中でスタプリの独自性もしっかり見えて、安心して楽しめる30分だったように思います。

まず主人公のひかるちゃんが良い。お星様大好き!宇宙大好き!UMAなんかも好き!気分が上がればお目々もキラ星!!がっつり作品イメージを盛り込まれたキャラでありながら、溢れる熱量でそれを作品都合に感じさせないキラやばな仕上がり。ほぼ常にハイテンションで能天気っぽくありながら、家族との温度差・新しい友だちの表情などにちゃんと気づいている描写があって浮きすぎない印象。うーん素晴らしい…。

ずっとキラキラパワフルでひかるちゃんは眩しいね…。宇宙の心は彼女だったんですね。

変身しなくてもひかるちゃんで一本青春天文系アニメが作れそうな勢いのキャラ造形ですが、そこにプリキュアというロケットブースターを持ってきた宇宙妖精フワ。この子もなにやらふわふわ可愛いだけじゃなく、お話のキーになりそうなムーブを決めていましたね。宇宙妖精…Space Fairy…SF…なるほど…。(何も分かってない)

宇宙ゲートは開けるし変身アイテムも出すし、おまけに言語翻訳もしてくれる。今回もまたかなりの有能妖精みたいですね。現状フワの有能さは「妖精として」という部分に集中しているように見えますが、幼い人格(妖精格…?)に設定したのはそのあたり意識してシェイプアップするためかもしれません。

前作ハリーが妖精兼ヒロイン兼裏主人公兼保護者みたいな重い立ち位置で非常に上手くやっていたので、フワは逆にぐっと絞って作品間ギャップを活かす感じで行くんでしょうか?今後の描写に注目したいです。

プルンスは賑やかし要因…と見せかけて急にいい話爆弾を放ってきたりするのがプリキュア。フワやララとの関係、本人の立場含めてどう転がるか分からないキャラですね。とりあえず会話が出来るので妖精方面の情報を出す時は彼が担当になるのでしょう。

(……彼でいいのかな…。まぁよっちんボイスで変身したら美少女ってのはない…ないよね?)

そしてアンドロイドがプリキュアになったと思ったら今度は宇宙人だ!なキュアミルキーことララちゃん。なんか…こう…フレンズとか、組んでませんでした…?

びびっときそうなビビットな顔立ちのサマーン星人である彼女。個人的にOPのひかるちゃんと触覚と指で「ツンッ…!」ってやってるのが超エモなので早く本編でみたいです。あのシーンは二人の絆を感じるだけでなく、テーマの「多様性」を強く感じるアクションなので好きですね…。一応ETオマージュなのかな?

もっと異星人としてはっちゃけた子かと思っていたら、意外と正統派なヒロイン感を出してきてちょっと驚きました。キュアスターへの視線が湿っていたのは、プリキュア願望があったからなんでしょうか?あるいはプリキュアを探す旅の中で「自分がプリキュアに変身できれば…」という思いが募っていったんでしょうか?責任感が強く真面目という事なので、あまり思い詰めず二話目で変身できそうで良かった良かった…。テンプレで行くと惑星サマーンのお姫様、あるいは王族従者の家系あたりになりそうなんですが果たして。

ララちゃんのキャラ造形の話をすると、随分ひかるちゃんと対になる形だな、と思いました。地球人だけどなんだか浮世離れしててグイグイ前に出る衝動型のひかるちゃん。宇宙人だけど地に足の着いた感じで大人しめな(多分)理性型のララちゃん。プリキュア四人の組み合わせとは別に、二人でコンビとして掘り下げる話も来るかな?

満天の星空は創造性のキャンパスで、行動は思考を超越しているひかるちゃんと比べ、ララちゃんは親近感を覚える描写が多かったですね。乗り物には酔うし、初めての場所や人にも戸惑う。なんだ似たような感性を持っているんだな、とひかるちゃんと視聴者を寄せたところで触覚を強調して「宇宙人なんだぞ!」アピールも欠かさない。うーんあざとい…。ララちゃんは一番今後が楽しみなキャラですね。

変身→戦闘シーンは作画力もバッチリの素晴らしい完成度。変身バンクは歌もポーズもひかるちゃんの雰囲気満載で、動いて音が出るアニメーションの強さが出てましたね。可愛い。

宙間戦闘は宇宙のワクワク感、無重力の縦横無尽感がプリキュアのファンタジー力をプッシュしていて、シーンと作品での相乗効果を生んでいたように思えます。映像がシャープだから作品と設定に魂が宿るという、言うは易く行うは難し。

宇宙で戦うんだから、敵は推進力をちゃんと足に積んでるっていう描写が細かくてグッドです。でもなんで戦闘員たちは天空×字拳なんだろう…。好きだけど。ひかるちゃんの星の足場にしても、宇宙をただの舞台ではなく「舞台として選んだからには隅々まで燃料として使い切る!」という誠実さを感じることが出来てとても良かったです。

幹部のかっぱさんは所見ちょっとダサいかな…と思いましたが、いい声とかっこいいムーブでなんだか好きになれそうです。おハゲとスペースグラスとライトセイバー…そして河童とcv.細谷さん。間違いなく過積載、でも良いシーン一つで最初の幹部としてはかなり輝きそうな素材ですね!いえ頭ではなく。

そんな感じで一話として非常に優れた出だしだったと思います。次週も楽しみです!!