お米と金曜日

残しておきたい感想なんかを書くブログ。妄想多め

スター☆トゥインクルプリキュア 第三話 の感想

宇宙の果てで出会った二人。フワと互いの力を借りて伝説の救世主へと変身し、プリキュアとして共に宇宙の平和を守ることになった。

でも実際、君ら正反対だけどどうなのよ。

出会いの衝撃と勢いで流してたけど、異文化交流上手く出来てる?

そんなスタプリ第三話、始まります。

プリキュア解散!?スタープリンセスの力を探せ☆

今回は恒例の解散回。にしても早い。

ひかるとララは性格が真逆なのもありますが、意外と波長が合わないみたいですね。

一話では互いに異星人で初対面というフィルターが掛かっていたため、相手の中身よりその属性に目がいっていたように思えます。二話でもララちゃんの方はまだひかるちゃんの「プリキュア」というタグに対する思いが強くて「星奈ひかる」という個人のディティールまで見る余裕がなかった。

プリキュアになって状況にも慣れてきて、お互いをフラットに見ることが出来るようになったのがこの三話目というわけでしょう。そしたら今までもなんとなく気づいてはいた反りの合わない部分が一気に視界に入ってきたと。

それにしたって二人とももう少し話を聞こうよ…。えれな先輩が居なかったらどうなっていたことか。

ララちゃんは何事もきっちりやりたい。事前にデータを取って、指針を決めて、実際の調査はそれから。大人の責任も、宇宙調査員の誇りもある。軽率な行動は出来ないしたくない。

ひかるちゃんはとにかく進みたい。目的があるなら止まってなんかいられない。情報が足りないなら足で集めて人に聞く。過去より経験、確かないつかを待つより不確かでも今日に全力を尽くしたい。

それはまぁ衝突もしますよね。仕方がないでしょう。だから二人はガンガンガンガンぶつかって、相手の一挙手一投足に「NO」を突きつけて、なによもうやってらんないプリキュア解散だいっきらい…。

……いやぁやっぱりぶつかりすぎかな…。大人なララちゃんの大人げは何処に…。情操教育は終わってるんじゃないのかサマーン政府。

・他者を受容するということ

結構ガチで喧嘩を始めてしまったひかるとララ。何故こんなにがっつり仲違いさせかけたのかと言えば、まぁこれは作品のテーマである未知・多様性・イマジネーションのカウンターとしてしっかり掘り下げたい部分だったからでしょう。

自分とはスタンスの異なる他者に対して、いかにして接近するべきか。

多分今後も形を変えて問われる・問う価値のある問題だと思います。

今回はえれなさんの助言とフワの涙で矛を収めた二人。まだ完全に分かりあったわけでは当然無いけど、お互いの話をきちんと聞こうという気構えが出来たのは大きい。まだまだ尺のある物語だし、この一話でまるきり解決するより互いを理解する足場造りに留めたのは強く正しい舵取りでしょう。

ひかるちゃんは言葉足らずで、ララちゃんは一言多い。答えだけぶん投げてくるひかるちゃんのスタイルはララちゃんには考えなしに見えるし、堅実に順序立てていきたいララちゃんのスタイルはひかるちゃんにはじれったい。でもその相手に感じるモヤモヤを、一歩立ち止まって考えよう。分からなかったら話し合おう。そういう心を持てたなら、きっといつか分かり合える。そんなとても大事で、当たり前で、でも難しい成長に主役二人がぶつかるストーリーだったと思います。

この先新しい仲間や、他の異星人、あるいは敵と触れ合う機会があったとき、今回の経験が大きな財産となってくれるでしょう。

他者を理解するにはまず自分と相手は違うのだという認識が必要になります。どこが違って、どんな考え方をするのか知らなければいけません。そのためには「NO」と言わずに相手の話を聞きましょう?と赤いコスモス(多分。違ったらすいません)で教えてくれたのが天宮えれな先輩。私より人間出来てそうですけどあれで中学生というのだから恐ろしい。

喧嘩を続ける二人の間にそっと『調和』の花を差し出して、兄弟の話を挟んで相手の心に接近し、的確なアドバイスを残して去る。ムーブが完璧すぎる…。これは太陽でプリキュアですね…。(まだです)

先輩の出番はあのワンシーンだけでしたが、とんでもない強キャラ感を残していきました。やっぱりめちゃめちゃ良い個別回持って来そう…。

・名前で呼んで

やっとお互いの思うところを話し合い、わだかまりの解けたひかるとララ。そこに「ホントに解消した?ちゃんとお互いのことを見てる?」と試練を持ってきた新しい敵幹部のてんぐさん。かっぱさんよりスペース感は無いけど彼女も水陸宇宙両生なんでしょうか…。

しっかり戦闘員を統率する珍しいタイプの幹部で、今後の戦闘パターンも楽しみです。

初の二人変身、変身歌はもちろんデュオ!(プリキュア四人のうち一人くらい下ハモが居たりしたら面白そう)

層の厚さを盾に遠距離攻撃をキメる天狗の団扇陣形に苦しめられるも、スターとミルキーの連携プレイで無事勝利。

このとき最初の歩み寄りがミルキーで、相手に一歩踏み込むのがスターなのは二人の関係と前回今回のお話の積み重ねがあって良かったです。ララちゃんは飛び込んで来た相手を受け止めることは(余裕のある時なら)出来るんだけど、自分から飛び込むのはまだ難しいんですね。

敵を撃退して、しっかりとした仲直りタイム。呼び捨てにしてもらうララちゃんの「その方が効率的ルン」は、照れ隠しでありながら親愛の証。その遠回しはちゃんとひかるちゃんに伝わる。二人の関係変化がよく分かるまとめシーンでしたね。

スタープリンセスはたまに助言とパワーを貸してくれる感じで行くんでしょうか?最初がおうし座なのでやはりうお座がラストになる順番なのかな…。各プリンセスの役割や性格なんかも宇宙の危機度合いと平行してたまに触って欲しいネタですね。

まとめるとスタプリ三話、プリキュア二人の不和を通して作品の背骨を作っていく回だったでしょうか。面白かったです。

次は遂にソレイユ加入ということで非常に楽しみですね。一週間が長いよ…。